【本の内容が頭に入らない…】大丈夫!それが正しい読書です。

こんな人にオススメの記事です

「時間をかけて本を読んでいるのに、内容がちっとも頭に入らない。これって読書をしてる意味ないんじゃ?」と不安に思っている方へ。

読書に関する悩みで必ず挙がってくるのが「本を読んでも内容が頭に入らない…」という問題です。でもそれは決して、あなたの記憶力が悪いことが原因ではありません。

むしろ読んだ内容を丸暗記する読書こそ、ほとんど意味がありません。

この記事では、まず最初に本の内容を頭に入れる “必要がない理由”について解説します。この部分だけでも読んでもらえれば、読書への苦手意識はかなり解消されるでしょう。

とはいえ、本を読むからには「内容を頭に入れたい」という気持ちもわかります。なので、記事の後半では、本の内容が頭に入らない原因とその対策をまとめて紹介します。

この記事を読めば、より実戦に活かせる読書ができるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

そもそも本の内容って頭に入れないといけないの?

「本の内容が頭に入らない」と悩む人は多いですが、そもそも本の内容は”頭に入れないといけないもの”なのでしょうか?

ここでは本の主なジャンル別に、読書の目的を再確認してみましょう。

ビジネス書を読む目的は?

たとえば、ビジネス書を読む社会人は多いですが、ビジネス書の内容は記憶することではなく、そのノウハウを実践することに意味があります。

小説を読む目的は?

一方で小説は、そもそも記憶することではなく、娯楽として楽しむのが目的です。むしろ、内容を忘れて何回も読み返せる方が読書を楽しめるはず。

(僕自身、できることなら記憶を消して、もう一度読み返したい小説がたくさんあります。)

学術書・教養本を読む目的は?

唯一、しっかりと暗記をしないといけないジャンルの本といえば、学術書・教養本でしょうか。

こちらは知識を身につけることを目的に読むことも多いので、本の内容を頭に残しておくに越したことはないでしょう。

ただし、こういった本のジャンルを読む人の大半は『読書』というより『勉強』という感覚で本を読んでいます。

勉強という意識で本を読めば、「本の内容が頭に入らない…」と悩むことなく、「覚えるまで何回も読み返す!」という姿勢になるので、自ずと本の内容は記憶に残ります。

勉強として読書をする場合は、『読書の仕方』よりも『勉強で効率的に暗記する方法』を学ぶ方が効果的です。

本の内容が頭に入らない。それが正しい読書術です。

つまり、基本的に本の内容を頭に入れる必要はほとんどないということです。

ただし、世間的には「本の内容は記憶に残すもの」というイメージがあるので、『読書内容が頭に入らない=良くないこと』と罪悪感を持つのも仕方がないことでしょう。

一方でたとえば、メンタリストのDaiGoのように「〇〇の本/研究によると〜」といった言い回しは説得力がありますし、格好よく見えますよね。

こういった言い方をするためには、その内容をしっかりと頭に入れておき、いつでも取り出せる状態にしておく必要があります。

そこでここからは、本の内容が頭に入らない原因と、その対処法を一気にご紹介します。

あくまで『必ずしも本の内容をすべて頭に入れる必要はない』というのが前提なので、気負わずに気楽に読み進めてみてください。

読書の内容が頭に入らない3つの原因

まずは、読書の内容が頭に入らない主な原因を3つご紹介します。

読書内容が頭に入らない原因
  1. 興味を持てない
  2. 情報量が多い
  3. 一度読んだだけで終わっている

1、興味を持てない

読書内容が頭に入らない1つ目の原因は、本の内容に興味が持てないことです。

人の記憶の基本的なメカニズムとして、自分に重要な情報ほど記憶に残りやすいというものがあります。

仕事で一度会っただけの人間の名前は覚えていなくても、あなたの家族や友達の名前を忘れることはないでしょう。それは彼らの名前がよりあなたにとって重要なことだからです。

つまり、人は興味を持てないものを記憶するのは難しいということ。「読書をしなければ」という義務感で興味のない本を読んでも、残念ながらその内容は頭に入りません。

2、情報量が多い

読書内容が頭に入らない2つ目の原因は、本の情報量が多いことです。

人が一度に記憶できる量には限界があります。たとえば、以下の数字の羅列を暗記してみてください。時間は10秒です。

 

75306933692822209050(20ケタ)

 

…あなたがよほど記憶術に優れているのでもなければ、覚えられるわけないですよね。

もちろんこれは適当な数字の羅列(目を閉じて適当に数字キーを連打したもの)なので、意味のある文章の羅列であればもう少し覚えやすいかもしれません。

ただ、そうはいっても本1冊の中にある情報量は、上記の例とは比較にならないほど多いのですよね。一回読んだだけで覚えられる方がおかしいのです。

3、一度読んだだけで終わっている

人の記憶力は、残念ながら本を一度読んだだけでその内容を暗記できるほど優れたものではありません。

脳科学、心理学の研究によって「記憶は繰り返せば繰り返すほど定着する」ということが明らかになっています。

ですが、ほとんどの人は1冊の本を何回も読むことはしません。1冊を1回読んで終わりにするケースが大半です。

学生時代の英単語の勉強を思い出してみてください。何回も何回も繰り返して覚えたのではないでしょうか?

なのに読書になると「記憶に残らない」と嘆くのです。たった1回読んだだけの本に対して。

読書内容をしっかりと頭に残す3つの知恵

ここからは前述した本の内容が頭に入らない原因を踏まえて、読書内容を頭に残す知恵を3つご紹介します。

どれも実際に僕自身が実践しているものですし、最近読書に目覚めた周りの友人に勧めたところ「内容が頭に入ってくるようになった!」と好評だった方法でもあります。

少なからずあなたの読書を有意義なものに変えるものなので、ぜひ一つずつ試してみてください。

※ここでは「ビジネス書の内容を記憶に残す方法」に焦点を当てていきます。

好きなジャンルの本を読むのが一番!

読書内容をしっかり記憶に残したいのであれば、何はともあれ好きなジャンルの本を読むのが一番です。

こんなブログを立ち上げるくらいには読書が好きな僕でも、興味がないジャンルの本を読むのは苦痛です。むしろ、記憶するしない以前に、最後まで読めるかどうかも怪しいですね。

余談ですが、少し前にベストセラーになっているからという理由で『サピエンス全史』を読んでみたのですが、最初の数十ページくらいで挫折しました。(確か稲がどうこうって言ってたあたり…)

僕は絶望的なほど『地理』に関しての興味がないので、この手の本は非常に相性が悪かったです。

逆に、世界史や人類史、地理とかが好きな人はハマると思うので、チャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

なので、特に最初のうちは自分の好きなジャンルの本を読むのがおすすめです。

たまに知識が偏ると非難する人もいますが、読書をしないよりはマシだと思っています。

ただ、どうしても気になる人は、二ヶ月に1冊は未知のジャンルの本を読むというルールを設けるのもオススメです。(僕も実践している方法です。)

このルールを使うと、基本的には自分の好きなジャンルの本を読みつつも、少しずつ自分の知識の範囲が広がっていくので、知識の偏りを防ぐことができます。

3つのポイントだけを押さえる

本の内容を記憶に残す時に一番効果的なのが、3つのポイントだけを押さえるという方法です。

先ほど、読書内容が頭に入らない原因として「本の情報量が多い」という内容を挙げました。ですが、本の内容を一字一句覚える必要性はどこにもありません。

大事なのは、自分にとって重要な情報を手に入れることです。そしてその重要な情報は、以下の問いかけをすることで自ずと明らかになります。

 

「その本を読んで印象に残ったことを3つだけ挙げてみて。」

 

学校教育のせいで、本の内容は一字一句覚えなければいけないと思い込んでいる人は多いです。

ですが、特に社会人に求められるのは「いかに知識を持っているか」ではなく「いかに実践できるか」という点です。

全てを暗記しようとして何一つ頭に残らないよりも、あなたにとって重要な内容を3つだけ記憶に残す方が、はるかに有意義な読書と言えるでしょう。

本の内容を全て覚えようとしても、それは無理な話です。これからは本の内容全てではなく、重要なポイントを3つだけ頭に残す、と考えてみてはいかがでしょうか?

定期的に本を読み返す

もしもあなたが、「この内容は素晴らしい!ぜひできる限りの内容を頭に入れたい」という本に出逢ったとしましょう。

そんなときは、ぜひその本を「何回も」「何回も」「何回も」「何回も」読み返してあげてください。

実際に体験しないと「嘘だ!」と思うかもしれませんが、繰り返し同じ本を読んでいると、いつのまにか「この内容はこの辺に書いてあったな(前から1/3くらいのところ、など。)」というレベルまで到達できるようになります。

そこまでいけば、意識的に「記憶しよう」と思わなくても、勝手にその本の内容が頭にインストールされているはずです。

このように惚れ込む本に出逢えることは稀なので、もしこのような良書に出逢った際は、ぜひその本と何回も触れ合って大切にしてあげてください。

ちなみに僕の愛読書は『ハリーポッターシリーズ』と『影響力の武器』です。

まとめ:「本の内容が頭に入らない…」それが正しい読書です。

今回は読書に関する悩みの中でも特に根強い「本の内容が頭に入らない…」というテーマでお話ししました。

おさらいになりますが、本の内容を頭に入れたい場合は、以下のようの方法を試してみるのがオススメです。

  • 好きなジャンルの本を読む
  • 3つのポイントだけを押さえる
  • 定期的に本を読み返す

この記事を読んでくれた人の中には、「記憶に残らない読書なんて無意味なのでは?」と読書自体にネガティブな印象を持ってしまった人もいるかもしれません。

ですが、読書内容が頭に入らなくても、本を読むこと自体に頭の活性化やリラックスなど、様々なメリットがあります。

ビジネス書であれば、本の内容を頭に入れるのではなく実践することが重要です。小説は楽しむことが目的なので、本の内容を記憶する必要性がそもそもありません。

このように、『必ずしも本の内容をすべて頭に入れる必要はない』という考えを持つだけでも、読書への抵抗が軽くなるのではないでしょうか。

本を読むことは、それ自体は贅沢はひと時になります。難しいことを考えすぎずに、「シンプルに読書を楽しもう!」と思ってもらえれば嬉しいです。

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読月詠人(よみづきえいと)
当ブログを運営している読月詠人(よみづきえいと)です。ビジネス書と小説を7:3くらいの割合で読んでいる人。月10冊以上を読む読書家だが、そこで得た知識を仕事や実生活に活かすのが下手なのが悩みでした。そんな悩みを解決するため試行錯誤を繰り返し「知識から知恵へ昇華する」をコンセプトにした読書術を発信中!仕事にプライベートにもっと豊かになりたい人を応援します!