読書にダイエット効果はある?消費カロリーを増やす工夫も紹介!

こんな人にオススメの記事です

ダイエットをしたいけど、激しい運動は苦手。読書にもダイエット効果があるって聞いたけど本当?

ネットで検索をすると「読書はダイエット効果がある」という内容を目にしますが、果たして本当なのでしょうか?

先に結論を言ってしまうと、「読書は必ずしもダイエットにつながらない」という説が濃厚です。ですが、ある工夫をすることで、間接的にダイエット効果をもたらすことはできます。

読書をしながらカロリーを減らすことができたら嬉しいですよね!この記事ではその方法も併せて紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

「読書がダイエットになる」と主張する説の紹介

最初に、読書にダイエット効果があると主張する説をいくつかご紹介します。

1、75分の読書で100kcalの消費になる説

読書のダイエット効果を解説する記事の多くで「75分読書をすると、100kcalが消費される」という内容を目にします。

100kcalというと、ご飯やハンバーグの半分に当たるカロリーなので、かなりのカロリーが読書によって消費されることになります。

(出典:堺市役所のHPより

これらの説の元となっているのは、海外サイト『Eat Thsis,Not That』の「19 Ways to Burn 100 Calories Without a Gym(ジムに通わずに100カロリーを消費する19の方法)」という記事です。

2、脳を使うことで、大量のカロリーが消費される説

続いて紹介するのは、「脳を使うことで大量のカロリーが消費される」という説です。

この説の根拠としてよく利用されるのが、チェスの世界選手権のタイトルマッチでおきた事例です。この大会の選手の一人が大会期間中に10kgも体重が減り、命の危険があるとしてタイトルマッチが中止されました。

チェスほどではないにしても、読書も脳をフル活用する行動であることに違いはありません。

そのため、この事例を引用した「読書によって脳を使うと、カロリーを大量に消費する」という説もよく見かけます。

「読書でカロリーが減る」は嘘の可能性が高い

ただし上記の説に対して、様々な反論もみられます。反論の根拠となる理由を3つの視点で見ていきましょう。

反論1、読書をしていなくてもカロリーは消費される

読書のダイエット効果に対する反論の一つ目は、人は何もしていない時でもカロリーを消費しているという事実です。

少し難しくなるので詳しくは説明は省きますが、最近の脳科学の世界では「むしろ脳を使っていない時の方がエネルギー消費が多くなる(15倍)」ということが明らかになっています。

※詳しく知りたい方は「デフォルトモードネットワーク」という言葉でググってみてください。

つまり読書をしているかどうかに関わらず、75分という時間が経てば、ある程度カロリーは消費されるのです。

反論2:主張の根拠に乏しい

次の反論として、75分で100kcalを消費するという説の引用元となっている記事に、研究等の出典が記載されていないというものが挙げられます。

つまり、引用元の記事の内容が事実であるかどうかを確かめる術がないということです。

75分で100kcalという具体的な数字を挙げるくらいですから、通常であればその説を支える研究や参考文献といった出典元があるはずです。

こちらに関しては、出典の記載がないからといって「絶対に嘘」とは言えませんが、この説の内容を鵜呑みにすることもできません。

反論3:体重10キロ減の理由は別にあった

前述したチェス世界選手権のタイトルマッチに関する事件ですが、実はその後意外な事実が明らかになります。

選手の体重減の原因は、脳を酷使したからではなく、精神的なプレッシャーや食生活の乱れによるものだったというのです。

つまり、脳を使ったことでカロリーを消費し、体重が減ったというのは間違いだったということですね。

確かに私たちも、食事を取らずに一心不乱に読書をしていれば、確かに体重は減ります。でもそれは決して「読書にダイエット効果がある」わけではないですよね…。

読書をダイエットにつなげる間接的な方法

ここまでの話から分かるように、「読書にダイエット効果がある」という説は、必ずしも事実であるとは言えません。

ですが、読書をダイエットに結びつける心理学的な方法があります。それは「ダイエットのモチベーションアップにつなげる」という方法です。

たとえば、あなたも「早起きをするためのノウハウが書かれた本を読んで、早起きに挑戦した」というような経験があるのではないでしょうか?

このように、本を読むことでその内容についてのモチベーションが高まることはよくあります。

つまり、運動やダイエットに関する内容の本を読むことで、「運動がしたくなる=擬似的にダイエットにつなげる」ことができるのです。

この方法は三日坊主になってしまうことも多いですが、1日も運動しないより、3日間だけでも運動をした方が良いのはいうまでもありません。

ちなみにですが、筆者自身も『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』という本をきっかけに、一時期運動にはまったことがあります。(継続はできませんでしたが。笑)

まとめ:読書にダイエット効果はある?

今回は、読書がダイエットに効くのかというテーマでお話ししました。

結論からいうと、「効果があるという説はいくつかあるものの根拠が薄いため、本当に効果があるのかは疑問が残る」という内容でした。

ただし最後に紹介したように、運動やダイエットに関する本を読むことで、擬似的にダイエットに役立てることはできます。

「ダイエットのために読書をしたい」という人は、運動やダイエットの本を選んでみると良いでしょう。

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読月詠人(よみづきえいと)
当ブログを運営している読月詠人(よみづきえいと)です。ビジネス書と小説を7:3くらいの割合で読んでいる人。月10冊以上を読む読書家だが、そこで得た知識を仕事や実生活に活かすのが下手なのが悩みでした。そんな悩みを解決するため試行錯誤を繰り返し「知識から知恵へ昇華する」をコンセプトにした読書術を発信中!仕事にプライベートにもっと豊かになりたい人を応援します!