【読書のメリット】小説を読むことで得られる4つの効果を紹介!

 

こんな人にオススメの記事です

「ビジネス書は仕事に活かせるから読む意味があるのは分かるけど、小説を読むメリットって何かあるの?」

読書に様々なメリットがあることは広く知られていますが、その多くが読書=ビジネス書という文脈で語られている傾向にあります。

たしかに、実生活や仕事に役立つノウハウを学べるという点でビジネス書を読むメリットは明白ですが、一方で小説を読むことのメリットはあまり知られていません。

そこでこの記事では、読書の中でも特に小説に絞って、どんなメリットがあるのかをご紹介します。

併せて「小説なんて読む時間がない」という人にオススメのさっくり読める小説も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

小説を読むことで得られる4つのメリットとは?

小説を読むことには、以下のようなメリットがあります。

小説を読むメリット
  • 共感力が身につく
  • コミュニケーションのきっかけが増える
  • 語彙力が身につく
  • ドラマ、映画を深く味わえるようになる

これ以外にも「心が落ち着く」「教養が身につく」など、様々なメリットがありますが、そういったメリットはビジネス書にも当てはまります。

今回は「小説」をテーマにしているので、小説ならではの独自のメリットについてのみご紹介します。

読書自体のメリットを知りたい方は、ぜひ以下の記事もお楽しみください。

関連:【その読書は無駄?】『ジャンル別』に読書がもたらすメリットを紹介!

メリット1:共感力が身につく

小説を読む1つ目のメリットは、共感力が身につくことです。小説の登場人物に感情移入し、「他者の感情」を想像することで共感力が培われていきます。

ほとんどの小説は、嬉しい出来事と悲しい出来事の両方が出てきます。最後がハッピーエンドになるかバッドエンドになるかの違いはありますが、本1冊を通して良い出来事だけ、悪い出来事なんてことはありません。

つまり、小説を読むことで自然と感情が突き動かされ、それが「共感する力」を育てていくのです。

中には「小説の話は所詮、作り話の話なのに本当に共感力って身につくの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

しかし、脳科学の研究によって、私たちの脳は現実と仮想を区別できないことがわかってきています。

たとえば、ドラマで指を紙で切ったシーンを見て、思わず「イタッ!」と声に出した経験のある人は少なくないでしょう。

このように私たちは現実とフィクションを区別できないため、小説の中の登場人物を通して感じる感情は「現実のもの」と何ら変わりないのです。

メリット2:コミュニケーションのきっかけが増える

小説を読むことで、他者とのコミュニケーションを築く機会を増やすことができます。これも小説を読むことの大きなメリットですね。

たとえば、初対面の相手と本の話になり、たまたま好きな作家が同じだったと分かった瞬間、その人との距離感はグッと縮まりそうですよね。

多くの小説を読んでおけば、それだけ相手の好きな作家の本を読んでいる可能性も高くなるので、より多くの人とコミュニケーションをとることができます。

個人的な話ですが、ドラマで大ブレイクした『半沢直樹』の原作を最近読んだのですが、その内容がきっかけで相手との話が弾む経験が何度もありました。

ただ、コミュニケーションのきっかけを増やす目的で本を読む場合は、あまりマニアックな本ではなく、テレビドラマの原作や流行の本をメインに読んでおくと良いでしょう。

マニアックな作家が好きな人同士が知り合った場合、一瞬で仲良くなれますが、その機会はあまりないので…

メリット3:語彙力が身につく

小説ならではのメリットとして、語彙(ごい)力が身につくというものがあります。このメリットは小説ならではですね。

というのもビジネス書は、多くの人に読んでもらうために、できるだけ分かりやすい言葉を使うケースがほとんどだからです。

つまり、読みやすい反面、自分が知らない言葉に触れて語彙力を増やすことはなかなかできません。

 

一方で小説は、より繊細な表現を描写するために、難しい言葉が使われることも多いです。

例えば「逼迫した状況」の『逼迫』は読めない人や意味が分からない人も多い言葉だと思いますが、小説では自然に出てくる言葉だったりします。

(ビジネス書であれば、「切羽詰まった状況」のような言い回しをするでしょう。)

逼迫について
  • 読み方:ひっぱく
  • 意味:非常に不足すること、余裕がほとんどない状況になること、などを意味する表現。

引用:https://www.weblio.jp/content/%E9%80%BC%E8%BF%AB

小説を読んでいると、このような難しい言葉に触れる機会が多いため、自然と語彙力が増えていくのです。

メリット4:ドラマ、映画を深く味わえるようになる

小説を読むことで得られる4つ目のメリットは、ドラマ、映画を深く味わえるようになることです。

ドラマや映画の多くは、原作を元に作られています。しかし、時間の都合上、内容の多くが省かれているケースがとても多いんですね。

逆に言えば、ドラマや映画の原作を読むことで、ドラマ・映画を見ただけでは理解できなかった細かい伏線や背景をより詳しく知ることができます。

ドラマや映画になっているということは、それなりに認知度もあるはずなので、その作品のより深い情報を知ることは豆知識としても使えますよ!

また、原作とドラマ・映画の違いを探してみるのも面白いです。

たとえば前述した『半沢直樹』で有名な「倍返しだ!」というセリフ。実は原作では、1回しか言ってないんです。とかね。

小説ならどんな本でも良いの?→OKです!

ここまでは小説を読むことのメリットを4つ紹介しました。ただ一言で小説といっても純文学や大衆文学、エッセイやライトノベルなどいろいろな種類があります。

そこで気になるのが、「小説ならどんな本を読んでも良いのか?」という問題です。結論から言うと、あまりジャンルにこだわる必要はありません。

どんな小説でも、前述したいずれかのメリットは得られますし、そもそもメリットがなければ小説を読む意味がないわけでもありません(単純に娯楽として小説を読むのも素敵です!)

純文学は教養になる反面、ちょっと読みづらいこともあります。逆にラノベは教養には向きませんが、読みやすく、友達との話題としても良いかもしれません。

ここら辺はあまり考えすぎずに、自分の好きな小説を手に取るのが一番です!

小説を読む時間がない人は「短編集」がオススメ!

小説を読むメリットは分かっても、その時間を取るのが難しいという人は多いでしょう。特に小説は、最初から最後まで通して読むことが前提なので、1冊読み終えるにはそれなりの時間が必要になります。

また、物語の流れに沿って読むことが小説の醍醐味なので、5分などの細かい時間で少しずつ読み進めるのも、もったいないですね。

 

そんな人にオススメなのが「短編集」です。短編集とは、短い話が合わさって1冊の本になっている種類の本です。

これなら隙間時間でさくっと一話を完結まで話を読むことができるので、まとまって読書をする時間が取れない人も自分のペースで読書ができます。

 

たとえば個人的な趣味で恐縮ですが、「百物語」のような怪談本は、1話を2〜3分で読めるので、夜寝る前やトイレに入った時にさくっと読むことができます。(怖い話が苦手な人は、夜に読むのはやめた方が良いでしょう。笑)

「読書の時間が取れないけど小説を読みたい!」という人は、ぜひ短編集を手にとってみてください!

関連:【週に1冊読める!】筆者も実践している読書時間の確保術

まとめ:【読書のメリット】小説を読むことで得られる4つの効果を紹介!

今回はあまり知られていない『小説』を読むことで得られるメリットをご紹介しました。小説ならではのメリットは以下の4つです。

小説を読むメリット
  • 共感力が身につく
  • コミュニケーションのきっかけが増える
  • 語彙力が身につく
  • ドラマ、映画を深く味わえるようになる

読書のメリットというと、「仕事に役立つ」といった理由からビジネス書を中心に語られる傾向にあります。

そのせいか、小説は実生活では役に立たない=無駄な読書だと勘違いしている人も一定数いるのが現状です。

しかし今回紹介したように、小説には小説ならではのメリットというものがちゃんとあります。

この記事が世間の風評に流されて、小説を読むことを躊躇している人への後押しになれば幸いです。

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いづっち
当ブログを運営しているいづっちです。ビジネス書と小説を7:3くらいの割合で読んでいる人。月5〜10冊くらいのペースで読書中。読書を実生活やビジネスに応用するコツをお届けしています!読書は好きだけど、読書をしている=良い/読書をしていない=悪いって考え方は嫌い。謙虚な知識人を目指してます。